子供の発熱の原因は?その他の症状から考えられる病気って何??

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子供の急な発熱・・・心配ですよね。

熱に強い子は、少し熱があっても気づかないくらい元気ってこともありますが、やはり高熱だったりグッタリしていたらアタフタしてしまいます。

子供の平熱を知っておきましょう

人がウイルスや細菌に感染すると、熱を出して体内に入ってきたウイルスや細菌の活動を抑えようとします。これは防御反応です。

機嫌が悪くグズグズ泣いていたり、食欲がないなどいつもと様子が違っていたら体温を測ってみて下さい。

平熱よりも1度以上高く、時間をおいても熱が下がらない場合は発熱です。

熱以外にも症状がないかをチェックして下さい。

赤ちゃんの場合、体温調節機能が未熟なので室温や身に着けている衣類によっても体温が上がってしまう場合があります。室温調節や衣類の着せ方を確かめ、汗ばんでいたら室温調節や衣類を1枚減らすなどして、体温を測ってみましょう。

子供の発熱にいち早く気づいてあげられるように、毎日同じくらいの時間に体温を測り、平熱を知っておくといいですよ。

発熱と他の症状から考えられる病気

咳や鼻水が出ている

【風邪】

咳や鼻水の他、くしゃみやのどの痛み、腹痛などの症状があります。風邪の熱で脳に影響が出ることはほとんどありませんが、子供の場合風邪から中耳炎を引き起こしやすいので注意して下さい。

【インフルエンザ】

インフルエンザのウイルスの種類によって症状が異なりますが、寒気・高熱・咳・鼻水・頭痛・関節の痛みなどの症状が多いようです。潜伏期間は1~3日。

インフルエンザにかかると気管支炎や肺炎、中耳炎などの合併症を引き起こしてしまったり、インフルエンザ脳症などの重い後遺症を残す可能性もありますので、インフルエンザが流行している時に高熱が出た場合は、早めに受診して下さい。

〈耳だれが出ていたり耳を気にしている〉

《急性中耳炎》

鼻や喉に付いた細菌が耳管を通って中耳腔に入り込み、菌が増殖し膿などの分泌液がたまってしまうのが中耳炎です。

風邪の後にかかることが多く、高熱が出て耳を痛がって触ります。また赤ちゃんの場合、機嫌が悪く夜泣きをしたりもします。

中耳炎は炎症が進むと、鼓膜を破って膿が耳だれとなって出てきます。耳だれが出ると痛みも治まり熱も下がります。

症状が軽いうちに治療を始めると早く症状が治まりますので、熱があり耳を痛がるようであれば早めに受診しましょう。

〈飲み込む時に喉が痛そう〉

【溶連菌感染症】

溶結性連鎖球菌の感染によって起こります。潜伏期間は2~5日。

高熱と共に喉が真っ赤に腫れて激しく痛みます。飲み込むと痛いので、食欲が落ちてしまいます。下痢や嘔吐を伴う場合もあります。

腎炎などの合併症を防ぐためにも、発熱と喉の激しい痛みを伴った時はすぐに受診して下さい。

【扁桃炎】

ウイルスや細菌が喉に感染して炎症を起こす病気です。

39度~40度の高熱がでて、喉の痛みや頭痛を伴います。炎症が酷い時は、あごの下のリンパ節まで腫れ、扁桃の表面に膿がつくこともあります。

薬や食事など、医師の指示にしたがいましょう。

〈声がかすれて、犬の遠吠えのような咳が出る〉

【クループ】

ウイルスや細菌に感染して、喉の奥に炎症が起こり空気の通り道を防いで、ケーンケーンといった犬の遠吠えのような咳が出るのがクループです。

重症になれば、陥没呼吸をしたり呼吸困難からチアノーゼを起こしてしまうことがあります。

急に悪化する場合もありますので、変わった咳をしていたらすぐに受診して下さい。

〈息苦しそう・呼吸が辛そう〉

【気管支炎】

気管支に炎症が起こる病気で、多くは風邪に続いて起こります。

風邪が長引き、咳がひどくなって高熱がでた場合はすぐに受診しましょう。

受診をして薬を使えば1~2週間で症状は軽くなりますが、熱が下がっても咳だけが長引くこともあります。

【肺炎】

風邪・気管支炎・はしかなどをこじらせ、炎症が肺の中まで広がった状態の病気が肺炎です。

肺炎には●細菌性肺炎 ●ウイルス性肺炎 ●マイコプラズマ肺炎 ●クラミジア肺炎などがあります。

高熱と激しい咳が続き、ひどい場合は呼吸困難を起こす可能性があります。高熱と激しい咳が続いている時は至急受診して下さい。

肺炎は入院治療になることが多いのですが、比較的症状が軽い場合は通院で済むこともあります。

〈体に発疹がある〉

【はしか】

風邪のような症状や口や喉が赤くなります。

発熱から3~4日後にはいったん熱が下がりますが、またすぐに上昇します。その頃口の中に白くて小さなブツブツがたくさんできるのが特徴です。

その後に体に赤い発疹が広がります。

肺炎・気管支炎・脳炎などの合併症を引き起こす可能性もありますので注意して下さい。

唯一の対抗手段は予防接種ですので、必ず受けるようにしましょう。

〈目が充血したり目やにが出ている〉

【プール熱(咽頭結膜熱)】

夏風邪の一種で、感染者からの飛沫感染や同じタオルなどを使うことによって感染します。潜伏期間は5~7日。

39~40度の高熱が出て、喉が赤く腫れ痛みます。また、目の充血や涙目、目やになどの結膜炎の症状を伴い、下痢や嘔吐の症状が出ることもあります。

嘔吐している

〈ひきつけがある〉

【急性脳炎】

ウイルスや細菌に感染して、脳に炎症が起きる病気です。

突然高熱が出て、頭痛・嘔吐・ひきつけ・うなじの硬直・意識障害・手足のマヒなどの症状があります。

発症はまれですが、重い後遺症を残したり時には死亡することもある病気です。

発熱して嘔吐を繰り返す、ひきつけを起こし意識がはっきりしないなど、様子がおかしいと思ったら夜中であろうと至急受診して下さい。

【髄膜炎】

脳や脊髄を覆っている髄膜が炎症を起こす病気です。

多くは風邪に引き続いて起こります。

発熱や激しい頭痛、嘔吐やひきつけなどが主な症状です。このような症状がみられたらすぐに受診して下さい。入院が必要になる場合もあります。

体に発疹が出ている

【風疹】

軽いはしかのような病気で、発疹が3日くらいで消えることから『三日ばしか』とも呼ばれています。潜伏期間は2~3週間。

風邪のような症状が出て、耳の後ろや首の下のリンパ節も腫れます。

そして赤い発疹が出ます。発疹は最初顔や耳の後ろに出て、次第に全身に広がります。

発熱と発疹が出たら受診しましょう。

【水ぼうそう】

水痘帯状疱疹ウイルスの感染によって起こります。潜伏期間は2~3週間。

発熱とほぼ同時に、虫刺されのようなかゆみのある発疹が現れます。

発疹が出た時はかゆいので、かいて掻き壊さないように注意しましょう。

【手足口病】

ウイルス感染によって、名前の通り手・足・口に発疹ができる病気です。潜伏期間は3~6日。

発疹は手のひらや足の裏に丘疹のようにできます。

口の中にも発疹ができるので、傷んで食欲が落ちてしまいます。

【川崎病】

全身の血管が炎症を起こす病気で、高熱が続き発疹が出ます。

●40度前後の高熱が5日以上続く

●手のひらや足の裏が腫れてパンパンになる

●体に発疹が出る

●唇が真っ赤になり、下はいちご舌になる

●頸部リンパ節が腫れる

●BCG接種の跡が赤くなる

これらの症状が現われた場合はすぐに受診しましょう。

川崎病はまれに心臓や血管に後遺症が残ることがあります。その後遺症を防ぐために入院が必要になってきます。

食べたり飲んだりが辛そうにしている

【ヘルパンギーナ】

夏風邪のウイルスによって起こる病気です。潜伏期間は2~4日。

高熱が出て、喉の奥に小さな水泡がたくさんできます。その水泡が破れると、さらに痛みがひどくなり、ツバを飲み込むのも辛い状態になります。

飲み込むのが辛くて水分補給ができない場合はすぐに受診しましょう。

耳の付け根の下が腫れている

【おたふく風邪(流行性耳下腺炎)】

ウイルスの飛沫感染によって起こる病気です。潜伏期間は16~18日。

耳の下の耳下腺という唾液腺が炎症を起こして腫れ、痛みが出ます。

耳下腺の腫れは、両方同時に腫れる場合と片方だけ腫れる場合があります。また、片方が腫れ、何日か経ってもう片方が腫れることもあります。

症状は発熱と耳下腺の腫れですが、熱が出ない場合もあります。

子供の発熱で気を付けること

発熱を伴う病気をあげましたが、これが全てではありません。

発熱は様々な病気の初期症状としても現れますので、全身状態をよく観察し、気になることがあれば受診して下さい。

子供の発熱は、受診の目安やタイミングに悩む人も多いと思います。

6ヶ月までの赤ちゃんは38度以上の高熱が出た場合、すぐに受診しましょう。

6ヶ月以上になれば、機嫌も良く食欲もあれば翌日の受診でも大丈夫です。

水分を受け付けない、グッタリしている、呼吸が苦しそうな時は、夜間でも至急受診して下さい。

まとめ

子供が発熱で元気がない時は、本当に可哀想で変わってあげたくなりますよね・・・

子供が小さいうちは熱も出しやすく、病気にもかかりやすいものです。

普段から平熱を知り、全身状態を観察しておくことが大切です。

少しでも気になる症状があれば受診して下さいね。

 

 

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