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「除菌」「殺菌」「抗菌」など似たような言葉ですが、違いがわかりますか?
私は以前、お店の除菌グッズのコーナーで「違いがわからない!」「どのような時に使い分けたらいいのかわからない!」と、棚の前に立ち尽くしてしまった経験があります。
どれも似たような文字ですが、それぞれちゃんとした意味があるので、それを知っておくと便利だと思いますよ。
それぞれの意味と、どのような製品があるのかをお話ししていきますので、除菌グッズを選ぶ時などにお役立て下さいね。
「除菌」「殺菌」「滅菌」「抗菌」の違いってなに?
まず「菌」がついて似たような文字のこの4つの意味から紹介します。
除菌の意味とは?
除菌とは漢字のとおり「菌を取り除き減らす」という意味です。
取り除いて減らすので、菌を殺してしまうことではありません。
どのような製品がある?
●食器用洗剤 ●洗濯洗剤 ●除菌ウエットティッシュ ●アルコール除菌スプレー など
殺菌の意味とは?
殺菌も漢字のとおり、「特定の菌を殺す」という意味です。
しかし、全ての菌を全滅させるという意味ではなく、どの菌をどれくらい殺すかということは明確な定義がなく、1つの菌を殺すことでも殺菌と言います。
この「殺菌」という言葉は、医薬品・医薬部外品にしか使えません。
どのような商品がある?
●薬用石鹸 ●薬用ハンドソープ など
滅菌の意味とは?
この「滅菌」は、除菌グッズコーナーでは見かけないと思います。
日常生活では使わない言葉ですよね。
ほとんどが医療関係で使われており、「あらゆる菌を殺菌し無菌状態にする」という意味です。
殺菌と似ていますが、滅菌の方が強力でほぼ全滅します。
どのような製品がある?
●滅菌ガーゼ ●滅菌パッド ●滅菌綿球 ●滅菌綿棒
抗菌の意味とは?
抗菌は、「菌の増殖を抑制する」という意味で、菌がつきにくい環境を作るということです。
菌の中でも『細菌』だけが対象で、菌を直接減らしたり殺したりするのではなく、抑制するだけです。
どのような商品がある?
●柔軟剤 ●スポンジ ●靴下 ●お弁当抗菌シート ●目薬 など
除菌と消毒はどう違う?
除菌は『菌を取り除いて減らすが、完全に死滅させてしまうわけではない』ということでした。
一方、消毒というのは細菌の活動を弱めることです。
人体にとって有害な物質を除去または無害化することにあたりますが、無菌にすることではありません。
有害な菌を無害にするので、感染症などの感染力を失わせることができます。
消毒にはどのような製品がある?
●消毒ウエットティッシュ(指定医薬部外品) ●アルコール消毒 ●傷の消毒液
まとめ
「除菌」「殺菌」「滅菌」「抗菌」「消毒」の違い、わかったでしょうか?
似ていても効果が違っていたり、法律によって使える言葉が違っていたりと、少し難しいですよね・・・。
それぞれの効果を知っていると、日常でも役に立つこともありますので、覚えておくといいですよ!
いつもありがとうございます!
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