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頭痛のほとんどが偏頭痛と緊張型頭痛だと言われていますが、この2つの頭痛の違いって何なのでしょうか?
もしかして長年偏頭痛だと思っていたのに緊張型頭痛だった!という人も少なくありません。
この2つの頭痛は原因も違えば対処法も違うので、正確に見分けることが大事です。
また、2つの頭痛が併発して混合型になっていることもあります。
同じ頭痛でも原因や対処法の違う、偏頭痛と緊張型頭痛の見分け方や対処法をお話ししていきたいと思います。
偏頭痛とは?
よく「私、偏頭痛持ちで…」など会話にもなるように、女性に多いというイメージの偏頭痛とはどんな症状で原因は一体何なのでしょうか?
まず初めに片頭痛についてお話ししていきます。
偏頭痛とはどんな症状
主に片側のこめかみから目にかけてズキズキと脈打つような痛みがある頭痛を偏頭痛(片頭痛)といいます。
まるで頭の中に心臓が入っているかのように、ズッキンズッキンと脈を打ったように痛むのが特徴です。
またいつもは気にならない光・音・においに敏感になり、それらに過剰に反応してしまい症状がひどくなることもあります。
目の前に星が飛んでいるようにチカチカしたり、吐き気を伴い、ひどい場合は何度も嘔吐をすることもある辛い頭痛です。
主に痛みは片側に起こりやすいのですが、片方だけとは限らず両側に痛みを感じることも少なくありません。
体を動かすことで症状が悪化することもあるので、動くのが辛く通常の生活に支障が出てしまうことが多いです。
偏頭痛は女性に多く、その中でも20代~40代が最も起こりやすいと言われています。
偏頭痛の原因
偏頭痛が起こる原因はまだはっきりと解明されていないそうですが、下のようなことが原因で起こるのではないかと言われています。
精神的な原因
●ストレス ●ストレスからの解放 ●睡眠不足 ●睡眠過多 ●疲労
このような精神的な原因と、月経の周期や女性ホルモンのバランスで起こる女性特有な原因があります。
その他、雨の日や台風などの気圧の変化でも起こりやすいと言われています。
それらの理由で脳の血管が急激に拡張してしまい偏頭痛が起きてしまいます。
偏頭痛を和らげる方法
このように辛い偏頭痛を和らげる方法を紹介します。
①安静にする
あきらかに睡眠不足が原因で偏頭痛が起こっている場合は、少しだけ(30分程度)寝てみると痛みが和らぐことがあります。
偏頭痛はどうしても光に過敏になってしまいますので、真っ暗な部屋で光を感じないように寝ると効果的です。
私がこの方法を使う時は、カーテンを閉めて部屋を真っ暗にして、更にバスタオルなどで目隠しをして寝ています。
寝すぎてしまうと、リラックス効果によって脳の血管が急激に拡張してしまい余計に悪くなってしまうこともありますので注意して下さいね。
②ツボを押す
偏頭痛に効果があるといわれているツボ
◆合谷・・・親指と人さし指の骨の付け根にあるツボ。頭の血流を促す効果があります。
◆太陽・・・目尻から外側に水平になぞって、へこんでいるところが太陽というツボ。眼精疲労に効果があるツボですが、偏頭痛にも効果があると言われています。
➂冷やす
偏頭痛は頭の血管が拡張し炎症を起こして痛みが生じています。
冷たく冷やしたタオルや保冷剤で、ズキズキ痛む部分を冷やすことで血管を収縮させ痛みを和らげることができます。
ですので、長風呂をして体を温めたり、マッサージをすることによって血管を拡張させてしまいると痛みが増してしまう場合がありますので、入浴は早く済ませ、痛みのある部分を冷やしてあげると痛みが緩和されます。
④カフェインを摂る
コーヒーなどのカフェインは、血管を収縮する働きがあると言われています。
脳の血管が急激に拡張してしまう偏頭痛には、血管を収縮させる働きがあるカフェインを摂ることで痛みが緩和されることがあります。
私も経験済みですが、摂りすぎてしまうと気分が悪くなったりと、かえって良くないので、1~2杯にしておきましょう。
⑤薬を飲む
市販の痛み止めを飲んで痛みを抑えているという人も多いようです。
しかし、その頭痛は本当に偏頭痛で、その頭痛に飲んでも良い薬なのでしょうか?
薬を飲むときは、きちんと医師の診断を受けて処方された薬を飲むということが大事で、効きも良いので医師に相談してみて下さいね。
緊張型頭痛とは?
実はこの緊張型頭痛は、日本人に最も多い頭痛なんだそうです。
ではこの緊張型頭痛についてお話ししていきます。
緊張型頭痛とはどんな症状
頭・肩・首・背中などの筋肉が緊張して起こる頭痛が緊張型頭痛です。
そのため、偏頭痛のようにズキズキと脈を打つような痛みはありませんが、首や肩から頭にかけて締め付けられたような重い痛みが起こり、時にはめまいを伴います。
吐き気や嘔吐はなく、動いても痛みがひどくなることがありません。
緊張型頭痛の原因
緊張型頭痛は、身体的ストレスと精神的ストレスが原因で起こると言われています。
《身体的ストレス》
●長時間同じ姿勢をしていた
●長時間のパソコンやスマホを使っていた
●枕を使わず硬い床で寝ていた
このように、長時間同じ姿勢をして筋肉が緊張するために起こる身体的ストレスと、
《精神的ストレス》
●不安
●緊張
●プレッシャー
このような精神的なストレスは神経の緊張を高めるので、頭痛を誘引すると言われています。
はっきりとした原因は解明されていないものの、身体的ストレス・精神的ストレス共に、筋肉の緊張によって血液の循環が悪くなったり、血管が圧迫されることが原因で起こる頭痛だと考えられています。
緊張型頭痛を和らげる方法
①お風呂にゆっくり浸かる
温かいお風呂にゆっくり浸かり、筋肉のコリをほぐし血液の循環を良くしてあげることで頭痛を和らげることができます。
②ストレッチ・マッサージをする
長時間同じ姿勢をしている場合は、筋肉が凝り固まって頭痛を誘引してしまいます。
時々ストレッチをして体を伸ばしてあげるといいでしょう。
もうすでに頭痛が出ている場合は、肩もみや首モミなどのマッサージが効果的です。
➂ツボを押す
緊張型頭痛に効くツボ
◆百会・・・頭のてっぺんの中央にある少しくぼんだところにあるツボ
◆風池・・・耳の後ろにある骨の下端とうなじの真ん中のくぼみの中間にあるツボ
◆天柱・・・髪の生え際で首の中心の外側にある筋肉の外側にあるツボ
◆肩井・・・肩の筋肉が盛り上がっているところにあるツボ
④薬を飲む
こちらも同じく、市販薬では頭痛の種類が違う場合に効かないこともあります。
病院へ行き、緊張型頭痛で処方される薬は、筋肉の緊張を和らげる薬や痛み止めなどがありますので、病院できちんと診断されてから症状に合った薬を飲むようにしましょう。
偏頭痛と緊張型頭痛の違い
偏頭痛と緊張型頭痛、それぞれの症状や原因をお話ししましたが、同じ頭痛でも全然違う原因や症状だったことがわかると思います。
偏頭痛 | 緊張型頭痛 | |
痛み | ズキズキと脈を打つような痛み | 締め付けられるような重い痛み |
特徴的な症状 | ●吐き気を伴う
●光・音・においに敏感になる |
●肩や首のコリを伴う
●吐き気はなし |
原因 | 脳の血管が急激に拡張する | 頭・首・肩・背中の筋肉が過剰に緊張する |
このように、偏頭痛は脳の血管が急激に拡張することによって起こり、緊張型頭痛は筋肉の緊張によって起こります。
ですので、緊張型頭痛は筋肉をほぐすマッサージが有効ですが、偏頭痛の場合に同じようにマッサージしてしまうと、余計に血管が拡張して悪化してしまいます。
頭痛が起きた場合は、どちらの頭痛なのかを見極めておかないと、対処法によって症状がひどくなってしまうこともありますので注意しましょう。
偏頭痛と緊張型頭痛が混合してあらわれた場合はどうする?
症状や原因、対処法が全て異なる2つの頭痛ですが、混合してあらわれることも少なくありません。
この場合は、どういった対処をしたらいいのでしょうか?
どちらかの治療をしたところで、もう片方の頭痛は良くなりませんので、正しい対処をすることが大事です。
同時に2つの頭痛が起こった場合は、自己判断で薬を選んでしまったり、色々な種類を同時に飲むことは絶対にしないようにして下さい。
医師に相談してただしい飲み合わせの薬を処方してもらいましょう。